2015年大予測!の答え合わせ

毎年この時期になると、経済誌などを中心に、「○○○○年の大予測!」と見出しを打った雑誌を書店で見かけますね。
ところで、予測するのはいいのですが、この予測って当たるんかいな、予測して反省とかしとるんかいな?と思ったことはないでしょうか。予想して盛り上がるのは構わないのですが、その予想の当たり外れを次に活かしてさらに予測率を高めようと努めるのはPDCAサイクルの流れとしては当然のことではないのでしょうか。
身内ではもしかすると何かしら思い返しているのかもしれませんが、今年を振り返るという意味で総括する特集を組んでもいいのではないでしょうか。とはいえ、今日現在でそういう特集を組んでいそうにないので、勝手に答え合わせをすることにしてみました。
対象にしたのは、次の雑誌です。

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作者: 週刊東洋経済編集部
出版社/メーカー: 東洋経済新報社
発売日: 2014/12/22
メディア: Kindle

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出版社/メーカー: ダイヤモンド社
発売日: 2014/12/22
メディア: 雑誌

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さすがに全部は無理なので、一部ピックアップしてみます。

1. 日経平均株価
まずは東洋経済から。

安値:最低は15,000円、最高は17,316円、最頻値は16,000円(9人)
高値:最低は18,000円、最高は22,000円、最頻値は19,000円(7人)
回答数は21人

次にダイヤモンド。

2015年末の予想
最低は18,525円、最高は23,000円、最頻値は19,000円(3人)、平均は20,190円
回答数は8人

両誌とも切り口がビミョーに違うため、単純比較できないですが、結果はこうなりました(注:2015年12月19日時点のものです)。

2015年最安値:16,592円57銭(2015年1月16日)
2015年最高値:20,952円71銭(2015年6月24日)
2015年12月18日現在:18,986円80銭

まだ1年が終わっていないので暫定版ですが、今後よほどの大暴落(or大好況)がなければこのままになるかな、と思います(個人的見解、念のため)。安値は大体当たっている一方で、高値は回答の範囲内とはいえ、想定以上に伸びた、といえるのではないでしょうか。年末だと、まだ暫定とはいえ最低値に届いてしまいそうですね。。

2.為替
ユーロも載っていますが、ここでは米ドルのみ取り上げます。まずは東洋経済

年初来高値:最低は120円弱(注:数値表記ではなく、チャート表記のため正確な値は不明。他の一部も同様)、最高は132円、最頻値は120円を少し超えたあたり(約9人)
年初来安値:最低は105円、最高は120円弱、最頻値は115円付近(約7人)
回答数は24人

次に、ダイヤモンド。

2015年ドル年末値
最低は123円、最高は130円、最頻値は125円(3人)
回答数は8人

これまた2015年12月19日時点のものですが、結果はこうなりました。

年初来高値:125円84銭(2015年6月5日)
年初来安値:115円84銭(2015年1月16日)
2015年12月19日終値は121円22銭

ここ数年の円安が続いて、やはり予想も円安傾向となりました。6月に125円台まだ上がったときは、どこまで続くのかと思いましたが、黒田日銀総裁のいわゆる「黒田ライン」の発言ですっかり消えてしまった、というのが印象です。

ちなみに、FRBの利上げについてもすでに両誌とも取り上げており、

東洋経済:年央に引上げという読みがある意見がある一方、懐疑論も出ているという意見も記事中に取り上げる。
ダイヤモンド:利上げ時期予想アンケートを実施。10人中6月が5人、7月に1人、9月に2人、12月に1人

という感じでしたが、正解は12月17日(現地時間)でしたね。年末説も拭えないけど、当時の有力説は年央、ということだったのでしょうか。

3.ラグビー
3,4とスポーツの話題ですが、ダイヤモンドではラグビーについて取り上げており、エディー・ジョーンズ氏のインタビューを行っていました(!)。これは週刊ダイヤモンドの先見の明ということなのでしょうか。
今年のW杯について、エディー氏は以下のように言及しています。

――19年のW杯に向けて、ラグビー人気は高まるでしょうか。
眠っている人気はあります。まず代表が成功することが人気につながります。例えば、15年のW杯でベスト8にいければ、その後4年間、人々の関心は高まります。
(中略)
――15年のW杯の見どころは。
日本が優勝するのは難しいけれど、大会の目玉となるチームにはなれます。とんでもなく素晴らしいラグビーをして、皆が話題にするようなチームにしたいですね。

結果としては残念ながら予選リーグ敗退でしたが、言うまでもなく記録よりも記憶に残る戦いぶりでした。文字通り、「大会の目玉」になり、「皆が話題にする」競技に昇華したのではないでしょうか。正直、私も日本代表には勝ってほしいけれども、厳しいのではないか、という見方だったので、なおさら驚きでした。

4.プロ野球
こちらもダイヤモンドのみ取り上げていました。「注目はパの『怪物』対決!」と銘打って、ソフトバンクの松坂投手と日本ハムの大谷投手を取り上げていました。が、結果は大谷投手の不戦勝というところでしょうか。。

5.生命保険
最後に、生命保険業界についての予測を取り上げてみます。これは東洋経済のみ取り上げていました。

必ず起こる:生保各社の海外事業の拡大、買収→大手をはじめとして海外生保会社を買収
起こりそう:保険代理店の再編・買収→日本生命乗合代理店買収を発表
起こるかも:外資系生保で事業売却→SBIがPCA生命を買収、5月にSBI生命へ商号変更

この他で大きな出来事といえば、日本生命が三井生命の子会社化を発表したことでしょうか。まあとにかく「買収」という言葉が飛び交った1年だった、という印象でしたね。「ザ・セイホ」という言葉を思い浮かべました(使い方は若干違うけど)。

というわけでいかがだったでしょうか。大ハズレの予測はあまりなかったような気がします。まあハズレても遠からず、というところでしょう。今年も大予測本が出ているので、是非とも来年の今ごろにとっておいて、比較しながら読んでみるのもいいかもしれません。

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出版社/メーカー: 東洋経済新報社
発売日: 2015/12/21
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