NHK「100分de名著」ブックス 福沢諭吉 学問のすゝめ

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作者: 齋藤孝
出版社/メーカー: NHK出版
発売日: 2012/03/22
メディア: 単行本(ソフトカバー)
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NHKEテレで「100分de名著」という番組があります。番組内容は、古典的な名作で読もうとは1度は思ったけれども、それでもなかなか手に取れない、という方に25分番組で4回で解説してしまう、というものです。難しいものを解きほぐす解説番組はこれまでにもいろいろとありましたが、シンプルにポイントをかいつまんで紹介するスタイルの点で、画期的だと思います。
そのシリーズの1つに、「学問のすゝめ」があります。言わずと知れた、福澤諭吉の代表作です。しかし、この本の書き出し「天は人の上に人を造らず・・・」以外中身はあまり知られておらず(恥ずかしながら私も実は、読む前は独立自尊の話以外よくわかっていませんでした)、しかも書き出し自体誤解された形で広まっているのが実態です。
そこで、原著や現代語訳を読む前に、何が重要なのかをガイドしてくれるのがこの本なのです。
先ほど述べた、「天は人の上に・・・」とはどういう意味なのでしょうか。この書き出しは人は生まれながらにして平等、という意味を表しているのではありません。実はそうではなくて、この書き出しの続きを読むと、福澤が真に言いたかったことが見えるのです。「人の地位の違いは、学問の力があるかないかの違いでできただけ」と言っているのです。これこそが福澤が知ってほしかった真理であり、そのために「学び続けなければならない」と説いているわけです。
よく、「何のために学ぶのか」と自問することがあります。その答えが載っているのがまさにこの本。幕末から明治という激動の中、誰かに依存するのではなく、自分を律しなければならない。その律するための手段としてのアプローチが学問なのです。
慶應生はもちろん、そうじゃない方でも読んでもらいたい1冊です。
100分de名著の本でおおよその流れをつかみ、現代語訳できちんと読み、それから原著にアタックしてみる、というのはなかなか効率的な読み方だと思います。次は、現代語訳を読んでみようと思います。

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作者: 福澤諭吉,斎藤孝
出版社/メーカー: 筑摩書房
発売日: 2009/02/09
メディア: 新書
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作者: 福沢諭吉
出版社/メーカー: 岩波書店
発売日: 1978/01
メディア: 文庫
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