旅行中にスーツケースが開かなくなった件

先週の月曜から木曜にかけて、京都へ旅行に行ってきました。その旅行記については、気が向いたら書くことにして、今回はそこで起こったトラブルの話。
旅行初日の月曜、メインイベントである集中講義を終えて、ホテルへチェックイン。その後に業界の友人と飲みに行く約束をしていたので、バッグを置いて手ぶらで大阪へ出かけていきました。ホテルへ戻ったのは23時頃。お酒が入っているので、さすがに風呂は翌日とするとしても、着替えだけでもしたい。そんなわけで、着替えが入っているスーツケースを取り出していざ開けようとすると…

……

あれ?開かない…

私が持っているスーツケースは、3ケタのダイヤルを合わせて開けるタイプのもの。いつもなら、普段設定している数字(数字じゃないが仮にxyzとしよう)に合わせればすぐに開くのです。ところが、この日は開かない…。「酔っているのか?」とも思いましたが、さすがにバッグを開けるのに30分も経過してくると、酔いからほとんど覚めている状態。いくらxyzに合わせても開かない…。
もしかしてxyzから変わったのかもしれない。まあ1000通りやってみれば、時間はかかるけど、いずれは正解にたどり着くだろうから、やってみるか。

(1000通りやってみる)

…開、開かないだと!?

んんん、ま、まあ、1000通りといっても、かなり大雑把に試したからなあ(←かなり動揺している)。。1000通り一気に試すのもなんだか数学科*1出身っぽくないし、ちょっと賢い方法とかないかねえ。
と、タブレットを取り出して、調べてみたところ、、

ほかに、スーツケースの隙間を見ながら開ける方法もあります。正解の番号の時には閉まっている部分が離れます。隙間ができるということです。下一桁から「1」ずつ合わしていき、隙間を見つける。下一桁に少しの隙間ができる番号を見つければ、下2ケタに移る。この作業を繰り返します。
https://t-meister.jp/key/lab/suitcasekey/

ほうほう。
やってみた。

……

どこがどう隙間ができるのだね、君は

まったく音沙汰なし。他のサイトでも「正解の番号の場合、他の番号に合わせた場合に較べて『カチッ』という音が微妙に違うので、それを目印にする」とか書いてあったので、耳をダイヤルに合わせて試してみても、まったく進展なし。スーツケースを開けるためのレバーを押して、親指が痛くなるばかり。そして気づけば2時…。正直開けるまで寝ていられない、というのが本当のところでしたが、さすがにそれだと身体が持たないため、この日は開けられないまま寝ることに…。上着は着替えたものの、下着はもちろんこのまま…。

翌日。風呂入って朝食を取ってから、このままでは埒が明かないので、鍵屋に頼むことに。とりあえず、最初に電話したのは、24時間対応という鍵屋(仮に鍵屋Aとする)。
私「もしもし、旅行でホテルにいるんですけど、スーツケースが開かないので開けていただきたいのですが…」
オペレーター「はい、了解しました。住所はどちらですか?」
私「(住所を話す)。ところで、料金ってどれくらいですかね?」
オペレータ―「一概には言えないので、一度見てもらってからの提示となります」
私「(スーツケースの鍵を開けるんだから、大体の目安くらいは言えるだろ…)ああ、そうですか。わかりました。お待ちしております」
料金が確認できないのが腑に落ちなかったが、この日は午前中に予定を入れていたため、四の五の言っている場合ではなかった。とにかく早く開けてもらいたかった。電話して20分経過し、鍵屋がホテルに到着。
私「これなんですけど…」
鍵屋A「ああ、これですね。先に料金の見積もりをさせていただきますと、スーツケースになりますので、出張料を入れて、、2万円くらいになりますけど、よろしいでしょうか?」
私「(えぇ!?そんなにするの!?)2万円ですか…」
鍵屋A「まあ状況によっては、もう少し頑張らせていただくこともできますが…」
私「例えばどういう状況でしょうか?」
鍵屋A「例えば、すんなり開いたときとかですね。最悪鍵の部分を破壊するとなると、2万円になりますね」
私「(いやぁ…いくら急いでいるとはいえ、2万円は持ち合わせてないし、高すぎだろ…)そうですか。とりあえず、頑張って開けてください。鍵を壊す、となると、それは困るので、やめてください」
鍵屋A「了解しました。それではやってみますね」
私「(開いてくれ〜開いてくれ〜)」

(約10分経過)

鍵屋A「う〜ん、いろいろ試してみたのですが、鍵の部分が壊れているので、ちょっとどうにもならないですね。破壊するしか方法はないと思うのですが、いかがいたしましょうか?」
私「いや、それは困ります。。…このままでいいです」
鍵屋A「そうですか、わかりました。今回はこれで失礼します。この度はお役に立てず申し訳ありませんでした」
と、鍵屋Aは平謝りで帰っていきました(開けられない場合、無料)。
うんともすんとも来ない、私のスーツケース。ところが、これが結果的に良かったのです。
さてそんなことは、この状況では知る由もない。とりあえず午前の予定はキャンセルするしかない。他に調べてみたところ、どうやら持ち込みで鍵を開けてくれる店がホテルの周辺にあるらしい。店だと出張より工具がたくさんありそうだし、なんとかなるだろ。急いでスーツケースをひきずってその店へ向かうことにしました。この日の午前中はあいにくの雨、しかもどしゃ降り。。なんてついていない日なんだ。
20分ほど歩いて、ようやく店にたどり着く。暗い雨雲とは対照的に、店の明るい雰囲気だけは救いだ。
私「すいません、スーツケースの鍵が開かなくなってしまって、開けていただきたいのですが…」
スタッフ「わかりました〜。おかけになってお待ちください〜」

(5分経過)

一向に開く気配がない。すると、店の奥から、いかにも腕っ節のよさそうな別のスタッフがやってきた。代わって私のスーツケースの鍵を開けるようだ。スプレー(KURE5-56っぽいやつ)吹きかけたり、しまいには金づち(!)を持ち出して、ダイヤルの部分を叩いているではないか。壊さないでくれよ…。

そこから10分経過…、諦めていたそのとき

カチッ!

あ、開いた←結構あっけないリアクション
開いた、助かった、ともかく開いた。話を聞くと、経過劣化で鍵の部分が壊れていたようで。暗証番号を変えるために押さえなければならない部分が出たっきり戻らない状態で、移動中、なにかの拍子で暗証番号が変わってしまったらしい(もちろんxyzではない何か)。
とりあえず、この旅行中にスーツケースに鍵をかけるのはやめておこう…。
問題なのは、そのお値段、なんと¥3,240!え!?それだけでいいの!鍵屋Aに開けられていたら確実に1万以上かかっていたのに!!
どうやら、持ち込みのおかげで、出張料が抑えられた。そして、良心的な値段提示(こちらは店内に値段が書いてあった)。ちなみに、このときお世話になったのはカギの救急車五条通店でした。ありがとうございました。
鍵屋Aも、ちょっと不親切な値段提示の仕方&高額ではありましたが、「壊さないでくれ」と言ったらあっさり退散したので、そこはまだマシだったのかもしれません。
使っていたスーツケースは、10年以上使っていたものだったので、これを機に買い換えることにしました。これが海外旅行だったら悲惨なことになっていただろうな…。

最後に、今回の教訓

  • 出張で鍵を開けてもらうときは、出張前に提示してもらう(見なきゃわからないのも一理あるが、ジャンルで大体はわかるはず)
  • 時間と場所が許せば、なるべく店に持ち込んだほうがいい
  • そもそも旅行前に、鍵がきちんと機能するか確かめる

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*1:私の出身学部は正確には経済学部