アクチュアリー採用されるには

アクチュアリー試験を受験された皆様。お疲れ様でした。年末はゆっくりとお過ごしください。
さて、試験を終わりましたが、学部3年生と修士1年生は就職活動が本格化していきます。就活環境が悪い一方で、さらに枠のせまいアクチュアリー採用は大変だと思いますが、アクチュアリーに興味がある方は是非とも頑張っていただきたいと思います。
そこで今回は、自分の就職活動体験やその他情報を基に、アクチュアリー採用を目指している学生に少しでも有益な情報を提供したいと思います。
1. 就活、今後の流れ
採用活動のスタート時期が2か月ほど遅くなりましたが、アクチュアリー採用でも他職種とさほどフローは変わりません。

就職セミナー・会社説明会(人によってはOB・OG訪問も)→(冬季・春季インターンシップ)→ES→筆記試験→面接(複数回)→内定

2.セミナーやOB・OG訪問ってどれくらいすればいいの?
一言で言うなら「お気の済むまで」です。セミナーの回数を選考に加味している会社があるという都市伝説もありますが(個人的にいかがなものかとは思いますが…)、セミナーに出ないと内定がもらえない、というわけではありません。「お気の済むまで」って何よ?という話ですが、以下がつかめればOK、といったところでしょうか。

  • その仕事の何が面白い(面白そう)のか?(受験の見極め・志望動機のきっかけ作り)
  • その仕事は自分に適性があるか?
  • キャリア・フローに納得性があるか?
  • 採用試験に備えられるか?(ESに書く内容、面接対策)
    • ES・採用試験の過去の内容

3. 今からインターンシップってやったほうがいいの?
たしかに会社によっては選考が有利になったり、実質的に選考の場となっているところもあります。とはいえ、実際に入社している同期(他社を含む)に聞くと、アクチュアリーインターンシップを経験していない人が圧倒的です。興味があればやってみてもいいとは思いますが、それが大きく有利不利にはたらくとは思えません。
4. 筆記試験対策って何をすればいいの?
前稿:アクチュアリー志望者のための就活攻略(筆記試験編)を御覧ください。
5. 面接では何を聞かれるの?
典型的な質問だと、「志望動機」「研究内容」「興味のある仕事」などです。特に、「研究内容」の説明は深く掘り下げられる傾向が大きいです(アクチュアリー採用に限らず、理系就職だと特に)。アクチュアリーは専門職ですが、専門的な分析をいかに専門知識がない人たちにも説明できるか、という能力が求められています。研究内容も平易に説明できずに、仕事でも平易に説明できないだろう、ということでしょう。ただ、「その研究は何に役立つのか」という質問は不毛だと思いますが。。
6. 結局採用のポイントって何?
私は面接をする側になったことがないので確実なことは申し上げられませんが、先日お会いした他社のアクチュアリー会正会員の部長さん曰く、「目力」とおっしゃっていました。目を見れば、熱心さや本気度がわかるのだそうです。ある種、直感的な要素も大きくはたらくのでしょう。面接官の全員が面接のプロではない、というところも留意しながら面接対策をするべきでしょう。
7. アクチュアリー試験科目は持っていた方が有利?
会社によるところがあるとは思いますが、個人的にはあまり関係ないと思います。ここ最近、学生で試験を受験される方が増えていますが、アクチュアリー試験はあくまでも業界内試験。確かに科目を持つに越したことはないですが、それが就活に有利にはたらくとは限りません。実際、私は0科目でも内定しましたし、聞くところによると、学生で準会員になったという人でも結局全滅した、と聞きます。資格ゲッターよりも、「ビジネス(ウー)マン」を求めるのは当然です。なので、今回の試験で受かっても、落ちても就活には大きく影響はない、と考えたほうがよいでしょう。

以下のサイトも参考になるでしょう。いずれもアクチュアリー正会員の方の記事なので、私よりも有益かも。

質問・意見などはご自由にどうぞ。