平成25年度アクチュアリー試験の推定合格率

昨日は、昨年年末に実施されたアクチュアリー試験の合格発表日でした。合格された皆様、おめでとうございます。合格者一覧はこちらから見ることができます。
さて、今回の試験の合格率はどれくらいになるか、計算してみました。1次試験は「合格者数/合格者中最後の受験者の受験番号×1.3*1」、2次試験は「合格者数/合格者中最後の受験者の受験番号」で計算してみたところ、以下のようになりました。

  • 数学・・・142/1186×1.3≒15.6%
  • 生保数理・・・147/846×1.3≒22.6%
  • 損保数理・・・190/886×1.3≒27.9%
  • 年金数理・・・350/824×1.3≒55.2%
  • KKT・・・129/922×1.3≒18.2%
  • 生保1・・・83/352≒23.6%
  • 生保2・・・43/332≒13.0%
  • 損保1・・・14/152≒9.2%
  • 損保2・・・16/140≒11.4%
  • 年金1・・・16/167≒9.6%
  • 年金2・・・14/154≒9.1%

まずざっと見て、年金数理の合格率が2年連続高いことに驚かされます。2年連続大問を廃止し、小問も過去問で出題実績がある問題が散見されたことが要因でしょうか。とはいえ、ひとたび大問を復活すると以前のような低合格率になりかねないので、いわゆる「調度良い問題」が出しづらいのかもしれません。
また、損保数理も1次試験5科目の中では2番目に高いですが、30%弱にとどまりました。私が解いたときは、昨年(平成24年度)と難易度としては大して変わらないな、という印象を持ったのですが、新しいタイプの問題の出題が影響をしたものと考えられます。
数学・生保数理は以前の合格率に逆戻り、KKT(会計・経済・投資理論)は1次試験のなかで比較的合格率が高い科目なのですが、経済、投資理論の新傾向の問題でここまで落ち込んでしまいました。ネット上ではニューヨークチーズケーキの恨みが聞こえてきます(苦笑)。
2次試験に目を移すと、生保1のフィーバーぶりが伺えます。所見問題が比較的書きやすい題材だった、という感想を聞く限り、やはり取り組みやすかったのではないでしょうか。それ以外は例年並み、といったところでしょうか。例年並みで10%前後ですので…相当覚悟を決めないといけないと思います。
一方、これは伝聞情報ですが、1次試験5科目同時合格者が少なくとも2人いるようです(→2014.7.4追記:4人のようです)。一昨年は1人、昨年は3人なので、今年は何人になるのでしょうか。どのくらいの方が5科目受験されているかはわかりませんが、知り合いで5科目合格された、ということを聞くと、かつて5科目合格にチャレンジした私としてとても嬉しいものです。学生におかれましては、学生正会員、ひいては学生CERAも夢ではありません(笑)。

なお、合格率の算出方法は以下の記事を参考にしました。

2次試験全科目合格された方、お疲れ様でした。合格された方も、不合格だった方も、今年も頑張りましょう!

P.S. 1次試験、突破しました。

*1:例年の推定から、1.3倍かけたものが大体近似するそうです。